お知らせ

第36回『難聴・耳鳴り』<赤門教職員コラムリレー>

寒くなってきましたね。
コロナ渦ということもあり、ストレスもたまりがちだと思います。
そうすると血行が悪くなり、肩こりや頭痛、そして耳鳴りを生じやすくなります。ひどくなると耳が詰まった感じがして、聞こえが悪くなるなんてこともあります。
Go To キャンペーンを利用して温泉で温まってのんびりしたいところですが、なかなかそうもいきませんよね。

東洋医学でも同じように、寒さとストレスは気の巡りを悪くさせ、耳鳴りや難聴の原因となります。
耳鳴りについて、耳を塞いで音が大きくなるのは「実証(じっしょう)」(邪気が停滞した状態)、音が小さくなるのは「虚証(きょしょう)」(パワーが不足している状態)と考えられています。
また、潮の流れのように音の性状が大きくなったり小さくなったりするものには「風」が関与しており、頭の中で「風」が吹くのでめまいを伴います。

そして高音の耳鳴り(キーン・ミーミーなど)は、肝の臓が関係し、低音の耳鳴り(ブー・ジージーなど)は腎の臓が関係しています。
耳の血行を良くするには、耳をつまんで軽く引っ張り、優しく回してみましょう。すると頭部全体が温かくなって、耳が通ったような感じがすると思います。

寒さやストレスが原因となるものは頚肩こりを伴うことが多いです。ツボ押しするならば首の付け根の「風池(ふうち)」、耳の後ろの「翳風(えいふう)」、肩上部の「肩井(けんせい)」、耳周囲の「耳門(じもん)」や「聴会(ちょうえ)」を、気持ちよく感じる力度で、呼吸に合わせてそれぞれ10回くらいずつ押してみましょう。

ツボ押し
ツボ押し
ツボ押し

(専任教員)宍戸新一郎

第35回『頭痛』<赤門教職員コラムリレー>

頭痛とは、その名の通りで頭部の痛み(表面的な痛みを除く)のことです。単純なものと思いきや実は分類が多岐にわたるものなのです。皆さんも一度は経験したであろう身近な疾患なので安易に考えがちですが、クモ膜下出血など頭痛を主症状とした命に係わる疾患もあるため、正しい判断と早めの対処が必要となります。

頭痛は、原因となる疾患がない「一次性頭痛」、他の疾患が原因となって起こる「二次性頭痛」などに分類されます。今回は「一次性頭痛」のなかでも皆さんに身近な「緊張型頭痛」や「片頭痛」についてです。 まずは、「緊張型頭痛」と「片頭痛」との大まかな比較です。(もちろん例外もあります!)

 

緊張型頭痛

片頭痛

発症

精神的・肉体的ストレスや姿勢異常などで筋肉が過緊張となった時に多い。

過度な緊張状態が緩和された時などに多い。

症状

重苦しく締め付けられるような鈍い痛み

(ハチマキで強く絞められたような痛み)

ズキズキと拍動性の痛み

(非拍動性のものも有り)

特徴

血行促進により痛みが軽減する。

血行促進により痛みが悪化する。

発症時の対応

筋肉が緊張状態となることを避け、血行促進(運動や入浴など)して筋緊張を緩和する。

静かな暗所で安静にする。

患部付近への強い刺激や血行促進(運動や入浴など)は避ける。

経穴(ツボ)

首や肩の筋緊張を緩和するツボを中心に用いる。

発症時は患部付近への刺激を避けたツボを中心に用いる。

次に、経穴(一人で出来るツボ刺激)についてです。
「緊張型頭痛」では、首や肩の筋緊張を緩和し血行促進を目的とするので、患部を中心に刺激します。


●天柱・・・首の後ろにある骨(頚椎)の両側にある筋肉の外側の窪み
●風池・・・耳の後ろにある骨(乳様突起)の更に後ろで、後頭骨の下の窪み
●完骨・・・耳の後ろにある骨(乳様突起)の先端後下方の窪み
●肩井・・・首の後ろ正中にある出張った骨(第7頚椎)と肩先端の中央部

「片頭痛」では、発症時の血行促進は悪化の原因となりやすいので、患部を避けて刺激します。
(ただし、症状が出ていない時は患部となりやすい側頭部などを刺激しても大丈夫です!)

●列欠・・・手首の第1指(親指)側にある横シワから第1指の幅1.5本分上方の窪み
(手首の第1指側にある出張り(茎状突起)の手前の窪み)

●合谷・・・手の甲で、第1指(親指)と第2指(人差し指)の付け根から第2指の関節部との中央部

●三陰交・・・内くるぶしから指の幅4本分上方で骨の際(後方)

●足臨泣・・・足の甲で、第4指と第5指(小指)の付け根にある窪み

ほんの一部ですが、以上のような経穴(ツボ)を指で優しく押したり・揉んだり(強さは気持ちが良いと思う程度)、安定した部位であれば市販のお灸をすえるなど、セルフケアは可能ですので試してみてください。難しい場合には、温めたタオルなどを当てるのも効果的です。

ただし、治りたいからといって「無理をして強い刺激を我慢」したり、時間が解決してくれるだろうと「経験したことのないような酷い頭痛を放置」したりするのは止めてください。セルフケアには限界がありますので、その時は病院・鍼灸院やマッサージ院に来院してください。

他にセルフストレッチなどもありますので、またの機会にご紹介したいと思います。

(教務主任)髙橋務

第34回『鍼灸の日本起源説』<赤門教職員コラムリレー>

赤門コラム

紀元後1世紀ごろに成立したと考えられる中国最古の医学書の一つである『素問』には「東方の地の人びとは、魚類や塩味を好むので…この地ではデキモノを病むことが多く、その治療には‘砭石(ヘンセキ;石製のメス)’による処置が適する。それゆえ砭石の治療は東方から伝来した。(異法方宜論篇)」とある。

また、スイスの氷河から約5千年前のミイラが発見され、その皮膚のツボにあたる場所には入墨によるマーキングがされていたことから、鍼灸の起源がヨーロッパであるという説が有力になった。ロシアのアルタイ山脈の約2千5百年前の遺跡からも同様のミイラが出てきており、この説を裏付けるものとされる。

しかしながら、入墨文化はもっと古くから存在しており、縄文土偶は6千年前ころから作られており、その多くに入墨が施されていることが知られている。また、石製のメスは考古学的には「細石器(石刃)」に属すが、その材料となる黒曜石は北海道の遠軽町や伊豆諸島の神津島などから産するものが各地の縄文遺跡から出土する。細石器自体はロシアのバイカル湖周辺で約3万年前に登場し、日本へは1万数千年前には伝播している。

さらに、鹿児島県南端の海底火山が約7千2百年前に大爆発を起こし、その火山灰が東北地方にまで及んだことで、一時的に縄文文化の断絶が起こるが、その時期と呼応するかのように東シナ海の対岸に位置する中国の長江河口付近には、縄文文化に酷似する河姆渡(かぼと)文化や馬家浜(ばかほう)文化が開花する。これらの文化領域が徐々に北上し黄河流域に及んだことで黄河文明が成立した。

時代が下るにつれて、今度は逆に中国江南地方から稲作文化をもたらした人々が日本に渡来したことで弥生文化に繋がるとされるが、縄文人の遺伝子や縄文文化の名残は今現在の日本にも色濃く残っている。
周辺の事実を組み合わせていくと、もはや鍼灸文化のルーツは日本の縄文時代だったとしか考えられなくなる。

(臨床教育専攻科 専任教員) 浦山久嗣

第33回『腱鞘炎』<赤門教職員コラムリレー>

腱鞘炎というと、多いのが親指を動かすと痛みが出るド・ケルバン病があります。原因は親指を伸ばす筋肉のうち親指を大きく広げると、手首に出る短母指屈筋腱と長母指外転筋腱が腱鞘と呼ばれるトンネルを通過する際に擦れ、使い過ぎによって発生します。スポーツでは、テニスや野球などの手でラケットやバットを握る動作をする人、仕事でのパソコン操作や家事で指を多く使う人や最近ではスマートフォン操作で発生する人も多いといわれています。

自分がド・ケルバン病かを調べるためにフィンケルシュタインテストというのがあり、下記の写真のような動作をして痛みが誘発されれば陽性とします。
赤門コラム

治療ですが、使い過ぎが原因ですので、安静が必要になります。包帯やサポーターなどでの固定もあるのですが、今回は簡単にできるテーピングを紹介したいと思います。
下記のような50㎜幅のテーピングを準備して途中まで半分の幅で切り込みを入れていきます。

腕の途中から末梢に貼っていき、

親指を左右からそれぞれ巻いて、

完成すると下記の形になります。

きつ過ぎると血管を圧迫して苦しくなるので、強さに注意して下さい。
痛みが続くときにはお近くの接骨院・整骨院に相談をしてみてください。

<学科副主任兼教務副主任>石垣寛高

第32回『腰痛と向き合ってみませんか』<赤門教職員コラムリレー>

▼腰痛は国民病
厚生労働省が毎年実施している「国民生活基礎調査」において、3年に1度、健康に関する調査も行っています。その一項目に「自覚症状の状況」(複数回答)があります。
最新の調査結果(2019年)、もっとも多い自覚症状は「腰痛」(男性で1位、女性では2位。女性の1位は肩こり。過去の調査も同様)でした。

▼腰痛の診療は難しい
腰痛の最新の診療の指針として『腰痛診療ガイドライン2019改訂版』(監修:日本整形外科学会、日本腰痛学会)があります。この序文で「腰痛診療は,未だ『発展途上』と言っても過言ではない.」と述べています。
腰痛の原因は多種多様で心因性のものもあり、「腰椎から脳にいたるあらゆる部位で様々な病態が関与」し、原因不明なものは「未確立の疾患群を詰め込んだ症候群であり、未だ検討の余地が残る」との記載からも腰痛の診療は難しい領域であることが伺われます。

▼腰のために自分でできること
上記ガイドラインに日常生活における留意点の記載がありましたので列挙します。

1.腰痛予防のための
①健康的な体重の管理
②適正飲酒と禁煙
③日常的な運動習慣
④穏やかでストレスが少ない生活

2.腰痛の悪化を防ぐには
①急性腰痛(自然に軽快することが多い)の回復には安静よりも活動維持が良い
②慢性化の防止が大切(慢性腰痛は治りにくい)
③心理社会的要因(うつや精神的ストレスなど)は腰痛を長引かせ、治療効果にも影響を与えるので注意
④身体的・精神的に健康な生活習慣は腰痛の回復に良い影響を与える

▼腰痛に悩まない日常のために
東洋医学では人体を小宇宙と仮定し全身の調整を行います。これは心理面への効果も期待され、前述の腰痛の予防・悪化防止の生活習慣にも良い影響を与えます。
腰痛の中には危険な原因によるものもあります。そのような徴候がみられるときは専門家の受診を提案いたします。
腰痛の症状があっても放置している人が多く、幸福度にも影響を与えているようです。幸福度を上げるためにも、東洋医学の門を叩いてみてはいかがでしょうか。

(専任教員)長岡靖彦

第31回『筋肉痛2』<赤門教職員コラムリレー>

『にわかアスリート』になった方、久々の運動がたいへん心地良くつい運動量を増やしてしまい、翌朝以降、全身の筋肉痛で目を覚ますという辛い朝を迎えた経験を持つ方も多いのではないでしょうか。

筋肉痛には、運動中から発生する『急性筋肉痛』と、運動後、一定の時間が経過してから症状が生じる『遅発性筋肉痛』があり、多くの方が体験するのはまさに『遅発性筋肉痛』です。

この遅発性筋肉痛が生じるメカニズムには様々な説がありますが、多くは不慣れな運動や自身の体力以上の運動を行うことで、筋肉が過度に収縮を繰り返し、筋組織や周辺の組織が損傷、さらに痛みを感じる物質等が加わり炎症が起こり、運動後、数時間から数日後に痛みが生じるものです。

そこでこの痛みを少なくするため、または筋肉に損傷を起こさないためにも筋肉の動かし方に1つのポイントがあります。
運動中の動きには、
1)重い物を持ち上げる(筋肉が縮んで力を出す)
2)重い物をゆっくり降ろす(力の入った筋肉が伸ばされながら動く)
3)筋肉にグッと力を入れるだけ(関節は動かない)
があります。この中で、注目したいのは、2)の重い物をゆっくり降ろす、伸張性収縮です。

この筋肉が伸ばされる動きは、筋線維への負荷が大きくトレーニング効果を出すための重要なポイントですが、強すぎると筋損傷や筋肉痛を発生させる大きな原因の1つと言われています。ダンベルを握って持ち上げる運動であればそこからダンベルを下ろす動き、ジョギングであれば坂を下るときに無意識に行っているブレーキをかける動き、この動きが要注意ということです。

運動中、無意識に行っていた伸ばされているときの動き方やブレーキ動作を意識し、無駄、無理のないフォームなのか等、一連の動作をゆっくり観察される時間を取ってみてはいかがでしょうか。フォームのチェック、そして関連する筋群の補強運動やストレッチングを行うなど、いつも無意識に行っていた運動の中に新たな気付きや楽しさが出てくること、そしてこれらが筋肉痛軽減の1つになるかもしれません。

残念ながら発生してしまった筋肉痛に対しての基本的な処置は安静や冷却ですが、症状によっては温める場合、動作に支障をきたす痛みでは固定が必要になることもるので、このような場合には、お近くの接骨院(整骨院)を受診されて適切な治療を受けて下さい。治療と合わせ、自身に適する運動方法について相談されてはいかがでしょうか。

健康維持のためにも運動は楽しく、そしていつまでも続けたいものですね。

(学科主任兼学生支援主任)高橋武彦

第30回『筋肉痛』<赤門教職員コラムリレー>

一般に「筋肉痛」とは、運動した翌日以降に筋肉が痛む「遅発性筋痛」を指します。
しかし、医療での「筋肉痛」は一般のそれとは異なります。
様々な疾患による全身性のものと、物にぶつかったりトレーニング後に生じる局所性とに大別されます。
全身性筋痛の原因としては、感染症、リウマチ性疾患、循環障害、内分泌疾患などがあります。風邪やインフルエンザなどの時に筋肉が「痛い」という経験はないでしょうか?これも「筋肉痛」といえるのです。
このように一言で「筋肉痛」といっても様々な原因が考えられます。

今回は、トレーニング後に生じる「遅発性筋痛」についてお話しをしたいと思います。

「遅発性筋痛」の原因 ※1
トレーニングでの負荷(時間・回数・強度など)により、筋線維が損傷を受けることで炎症を引き起こし、「筋肉痛」が発生します。そして、筋線維は回復すると以前より少し太くなります。ただし、「筋肉痛」が起きなくても、筋肉に刺激(トレーニングなど)を与えることにより筋肉は強くなります。

「遅発性筋痛」の予防について ※1
運動をする前に筋肉のエネルギーとなる、タンパク質を取ることが重要です。また、水分摂取も重要です。水分が少ないと血液循環が悪くなり細胞に酸素や栄養が行きわたらなくなるからです。それと睡眠をしっかりとりましょう。
運動で損傷した筋肉を修復してくれます。
最後にトレーニングによる「筋肉痛」の予防には、トレーニング前後のストレッチと軽い運動が重要です。「痛い」からと、寝ていると血流循環が悪くなり、治るのが遅くなります。そのため、ウォーキングなどの軽い運動をして損傷した筋肉に栄養などを送り、回復の手助けをすることが重要です。

「遅発性筋痛」と鍼灸 ※2
鍼灸施術には血液循環を良くする働きがあります。トレーニング後に鍼灸施術を受けることにより、鍼で刺激された局所では筋肉の緊張を緩和し、血流を改善できます。

参考資料
※1 大正製薬ダイレクト 健康お役立ち情報 健康コラム
https://www.taisho-direct.jp/simages/m/contents/column/body/cure02/
※2 株式会社医道の日本社 はりきゅう理論 第1版 第9章鍼灸治効の基礎

(専任教員)古川雄一郎

第29回『スポーツ外傷』<赤門教職員コラムリレー>

赤門コラム

スポーツ外傷とは、転倒・衝突などの外力により組織が損傷されることで「ケガ」に当たります。

外力としては、競技中の衝突による打撲のような「直接的な外力」、ジャンプの着地時に足をひねる捻挫のような「間接的な外力」があります。

また、相手競技者との接触による接触性外傷と、相手と関係なくターンや着地などによりひねるなどの非接触性外傷があります。接触性外力としてはラグビーなどにおける衝突での頸の捻挫、肋骨の骨折などのような損傷、非接触性外傷としてはバスケットボールでのストップ・急なターンにより膝をひねっての十字靱帯損傷、ダッシュなどで踏み出した際のアキレス腱断裂や肉離れなどのようにみられます。

スポーツ競技により、損傷の部位、損傷の程度などそれぞれに違いがみられます。また、成長時期の外傷、高齢者にみられる外傷、男女による外傷などにおいてもそれぞれに特徴があります。

柔道整復師として皮下損傷における骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷(肉ばなれなど)の治療、リハビリテーション、予防の指導など、一人一人に応じたメニューを施していきます。

(専任教員) 太田作郎

第28回『コロナのマスクストレス、アロマで快適に』<赤門教職員コラムリレー>

大分気温が高い日も増えてきました。新型コロナウイルス対策として、マスクを長時間つけるのは汗もかくし、苦しいなど「ストレス」になっているのではないでしょうか?
マスクが大切だとはわかっていてもどこか抵抗がある・・・

東洋医学ではこの「ストレス」をためること、不規則な生活は「気滞」の原因になるといわれています。
この「気滞」の改善法の一つとして・・・「香りを取り入れる」。

是非お勧めなのが、エッセンシャルオイル(精油)の香りでマスクを快適にする方法です。
今回はマスクにシュッとできる「アロマスプレー」の作り方を紹介します。
ウイルス・風邪予防には下記①、②のエッセンシャルオイル(精油)を選び、その他好きな香りを選びましょう。
香りの効果で気分もさわやかになります。精油の成分を吸入することが同時にできるので、精油の薬理効果を取り入れて予防をすることにもつながります。是非活用してみてください。

※精油には、雑貨扱いのもの、香りを楽しむだけのもの、メディカルグレードなど様々があるので品質には気をつけて作りましょう。

赤門コラム

①抗ウイルス対策作用のある精油
ティートリー・ユーカリ・ラベンダー・ライムなど
②殺菌作用のある精油
ティートリー・ユーカリ・ラベンダー・レモン・レモングラス・グレープフルーツ・タイムなど
③イライラ・緊張しやすい
ペパーミント・ラベンダー・オレンジ・ベルガモットなど
④集中力・記憶力の低下
ローズマリー・ラベンダーなど

ガネーシャ鍼灸院 院長
赤門鍼灸柔整専門学校 専任教員
川嶋睦子

第27回『脳梗塞の後遺症』<赤門教職員コラムリレー>

脳梗塞の後遺症

脳梗塞の後遺症の代表的なものは片麻痺でしょう。右か左の体の半分が自分の意思で動かす事が出来なくなります。目立つのは腕と脚の動きの不自由さですが、お尻や首・背中・腰の体の半分も筋肉の自由が利かなくなります。動かなくなるのは、体の半分ですが、悪くなったのは、脳細胞ですね。ですから、回復を目指すなら脳への治療アプローチが必要となります。

医学で分かっているのは、脳には可塑性という機能があって、使えなくなった部分の脳細胞の作用をシステム的に迂回させて機能は回復出来る場合もあると言うことです。また、動きの訓練だけをするよりも、同時に複数の刺激を与えると回復に効果が高くなると言う事が、鹿児島大学の川平先生が提唱され、高い効果を発揮しています。他に、動かない方ではなくて動く方の腕を固定してリハビリすると脳システムで麻痺した腕を動くようにしなければと言う判断をするようで、回復に効果的である事も解っています。

さて、鍼灸治療ではどうでしょう。私の研究結果として、鍼灸治療は、脳システムで作用する事が分かっています。学会で発表した事ですが、片麻痺の患者さんの動く方に鍼を刺したまま、麻痺した腕を動かすイメージをしてもらうだけでも、機能回復への効果は高くなる事も分かっています。

東洋医学・鍼灸治療では、数千年昔から巨刺(こし)と言う悪くなっていない方の体に刺す方法があります。

私自身は、病院勤務していた時期に、片麻痺を起こした多数の患者さんの鍼治療を受け持っていました。その中で実感したのは治療・リハビリを受けるだけの場合より自分で「動きたい!」としっかり思って、脳活動を活発にした方が回復へ向かう事が多かったと記憶しています。また、治療に当たるときは、その心を持って貰えるよう接する事が必要でした。人の動きは全て脳からの出力情報でコントロールされています。鍼灸治療は脳で効果を出しています。

適切な鍼灸治療は、脳の可塑性を活発にして、麻痺の回復への近道となり得ます。
刺すだけでは無い鍼灸治療を是非受けてみてください。

<専任教員:吉本豊>
吉本豊先生YouTubeはこちらから
QRコード
https://www.youtube.com/channel/UCq6pZIYEiTHEjV2Qxr8IFdQ

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