お知らせ

第3回『マッサージ師の資格、資格なしの違い』<赤門教職員コラムリレー>

マッサージ師の資格あり、なしの違い

世間的には、最近なら「マッサージ師さん」、少し前なら「あん摩さん」(時代劇にも登場します!)なんていう呼び方をされていますが、現在この仕事をするためには「あん摩マッサージ指圧師」という資格が必要なのです。

資格には大きく分けて2種類あり、①国が法律に基づいて規定する国家資格と、②民間の企業や団体が独自の基準に基づいて規定する民間資格があります。そのため、国家資格は国が認めた資格ともいえるでしょう。「あん摩マッサージ指圧師」は国家資格であるため、修業内容や年限が規定され、一定以上の水準であると国が認め保険医療を行うことができます。民間資格では独自の基準により規定が曖昧なことが多く、知識・技術にバラツキが多いこともあり保険医療を行うことはできません。

近年の「癒し」や「健康」ブーム、高齢社会の到来に伴い「あん摩マッサージ指圧師」への需要が高まる一方で類似の職業も増えています。このことから、類似の職業と資格の有無や知識・技術で差別化を図ることにより医療資格として患者さんの信頼を得ることも急務となっています。しかし、スポーツ経験者に人気のある「スポーツトレーナー」は資格ではありませんが、最近では医療系の国家資格を有していることが応募条件となっているケースが増えていて、資格の重要性が認識されてきています。

「あん摩マッサージ指圧師」の求人においては、治療院、介護・福祉分野、病院、スポーツ分野など多岐にわたります。
やはり、人の健康を左右してしまう医療資格には、相応の知識・技術が必要となってきます。この「あん摩」「マッサージ」「指圧」は、歴史(由来)・治療目的・施術方法などそれぞれ別物なので学校で一緒に勉強しましょう!

(教務主任)髙橋務

第2回柔道整復師とは<赤門教職員コラムリレー>

柔道整復師とは

骨折、脱臼、打撲、捻挫、挫傷などの際に、骨を正しい位置に戻す(整復)、固定等を行い、人間の持つ治癒能力を最大限に活かす『非観血的療法』を行います。
歴史を探ると718年(養老元年)の『養老律令』の中で、骨や関節のケガについての記述があります。日本古来の武術には、相手を倒す『殺法』と、傷ついた人を治す『活法』があります。殺法の一部が『柔術』となり、活法が骨折、脱臼、打撲、捻挫、挫傷を治す『接骨術』となり現代まで受け継がれてきました。このように柔道整復術のルーツは古来の武術にあります。現在、NHK大河ドラマ『いだてん』で主人公の師匠として登場している嘉納治五郎先生は、柔術を学び、その後『柔道』を生み出し、『柔道の父』と言われるようになりました。
明治時代になると西洋医学の導入、またその後、法律的な問題などの大波もありました。しかし先人たちの努力、また国民より必要とされる医療として現在に至り、2001年(平成13年)にはWHO発行の『伝統医療と相補・代替医療に関する報告』で柔道整復師が紹介され、日本の伝統的な施術として広く認知されました。

柔道整復師は、医療系の国家資格で、指定された養成施設の専門学校(3年以上)、大学(4年)を卒業し、国家試験を受験、合格することで取得できます。
現在の柔道整復師は接骨院(整骨院)を開業して地域住民の治療を行う方、整形外科や医療機関のスタッフとして活躍されている方、スポーツ現場にあってはジュニア選手から世界で活躍するトップアスリートのトレーナーとして活躍する方、さらに介護・福祉の分野で機能訓練指導員として活躍する方と様々な方面から必要とされて活躍しています。
『殺法』、『活法』という起源に始まり、歴史的な様々な困難を乗り越え現代にいたる伝統、伝承されてきた柔道整復師、この『柔道』という名称が示すように医療職名称で、日本の武道の1つである名称が付く医療職種は世界を見渡しても存在しません。この歴史と伝統を継承されてきた柔道整復師、この道を進むヒトの育成にあたることが赤門鍼灸柔整専門学校の重要な使命でもあります。

(学科主任兼学生支援主任)高橋武彦

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