赤門コラム

花粉症の方にとって、春は辛い季節だと思います。
そんな花粉症も鍼灸・ツボ押し・セルフケアで症状改善が見込めるので、ぜひ試して頂きたいです。

花粉症の症状に重要なポイントはこちらです。

①頭頂部~前頭部のツボ押し
花粉症で咽喉の違和感、目のかゆみ、鼻づまり等の症状が出てくると、次第に頭頂部から前頭部が緊張してきます。これらは相互に関係しており、頭頂部から前頭部の緊張を緩める事で、これらの症状を改善させる事ができます。
花粉症でお悩みの方は、ぜひご自身の頭の前半分をマッサージして頂きたいです。きっと思った以上に固くなっている事に驚かれると思います。そして緊張が緩むにつれて、鼻がスッと通ってくる解放感を感じる事ができるはずです。

②「痰湿(たんしつ)」の溜まらない生活習慣
花粉症がなぜ起きるのか。東洋医学では「痰湿」と呼ばれる水分代謝の停滞が関係していると言われています。痰湿は甘いもの、脂っこいもの、味の濃いもの等を過食する事で体内に発生し、体内に留まり代謝を阻害します。
春に花粉症が起きる原因は、冬の間に上記のものを常食している事と言われます。冬は身体が物質を蓄える方向に機能をシフトするため、上記のものを常食しても体は溜める方向に働きます。しかし春になると身体は内にため込んだものを発散させる方向に機能をシフトさせます。そのため冬の間に余分にため込んだものがあれば、それを一気に排泄させようと反応が起きてくるのです。痰湿は水の停滞物ですから、鼻水や涙として顔面から出てきます。
常にアレルギー反応があるという方は、もしかしたら甘いものや脂っこいものの偏食があるかもしれません。食生活を菜食中心のさっぱりしたものに切り替える事で、痰湿の除去がスムーズに進み、症状が治まりやすくなります。

いかがでしょうか。花粉症の方はぜひ実践して頂き、春を快適に過ごして頂きたいと思います。

<専任教員>三保翔平