第49回赤門コラム
機能訓練指導員は資格の名称ではなく、介護保険法によって定められている職種の1つとなります。
医療系の国家資格である理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、柔道整復師、又はあん摩マッサージ指圧師、一定の実務経験を有するはり師及びきゅう師の資格を有する者とされています。
仕事内容としては高齢者施設やデイサービスなどにおいて歩行訓練やマッサージ、筋力トレーニングなど、利用者さんの症状に合った回復訓練になります。

ケアマネージャーとは、介護保険制度上の正式名称は「介護支援専門員」と呼ばれています。
ケアマネージャーの業務内容は要介護者や要支援者の人の相談や心身の状況に応じて、介護・予防サービスを受けられるように介護サービス等の提供についての計画(ケアプラン)の作成や、市町村や施設、家族などとの連絡調整を行うことなどがあります。
ケアマネージャーの資格を取るにはいくつかの方法がありますが、柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師などの医療系の国家資格を取得後、実績を5年以上かつ900日以上積んでいれば、ケアマネージャーの試験が受験可能です。

試験は、「介護支援分野」「保健医療福祉サービス分野」の2つの分野から出題され試験全部の問題数は合計で60問で試験時間は120分です。
試験合格後には介護支援専門員実務研修を受講します。受講後、各都道府県の介護支援専門員名簿に登録を行い、受理されると介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格が取得できます。

柔道整復師やはり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師を取得後は従来であれば接骨院・整骨院や鍼灸院の就職先が多くみられましたが近年、日本は高齢社会を迎えており機能訓練指導員の求人も増加していますので、介護・福祉分野の就職、資格取得を考えている方は選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか? 

(学科副主任兼教務副主任:石垣寛高)