マッサージとリラクゼーションの違い

○そもそもリラクゼーションとは何だろう。
ストレス社会の中で、リラクゼ(セ)ーションという語を見聞きする機会が多くなった。広辞苑で調べてみると「心身の緊張を解きほぐすこと、リラックスすること」とある。その方法が、リラクゼーション法であり、大別すれば、心からアプローチするもの/身体からアプローチするもの、自分自身で行うもの/他者に行ってもらうものになるようだが、日本ではしっかりとした議論が進んでいないようである。
ちなみに、海外のリラクゼーション法を紹介するサイト(厚生労働省)には「プログレッシブリラクゼーション(漸進的弛緩法)、誘導イメージ法、バイオフィードバック(行動療法)、自己催眠、深呼吸法などさまざまな方法があり…瞑想およびヨガや太極拳などを含む動きのある瞑想や運動もリラクゼーションを促進します。」とある。セルフ・ケア、心理療法が中心である。

○マッサージとリラクゼーションの違いは何か。
総務省の統計基準である『日本標準産業分類』に2014年「リラクゼーション業(手技を用いるもの)」の項目が新設された(カッコ書きと経済産業省が推進したことに大人の事情を感じる)。
「リラクゼーションで用いる手技」と聞いて何を想像するであろうか。マッサージを想像する人が多いのではないだろうか。マッサージは、医療分野はもちろん、リラクゼーション(保健)分野で活用されてきた。医療か保健かは、刺激の与え方次第(施術を受ける人により良い状態になってもらうためという目的は同じだが)である。
マッサージを業とするにはあん摩マッサージ指圧師の国家資格が必要である。それは、「人の健康に害を及ぼす虞があるから」である。

リラクゼーションのため施術を受けたい方、マッサージ師に任せるか、セラピストに任せるか。どちらを選ぶかは個人の自由ですが、スマートな選択を。

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赤門に入学して、あん摩マッサージ指圧師の資格を目指しましょう!!!

(専任教員) 長岡靖彦