マッサージ師の資格あり、なしの違い

世間的には、最近なら「マッサージ師さん」、少し前なら「あん摩さん」(時代劇にも登場します!)なんていう呼び方をされていますが、現在この仕事をするためには「あん摩マッサージ指圧師」という資格が必要なのです。

資格には大きく分けて2種類あり、①国が法律に基づいて規定する国家資格と、②民間の企業や団体が独自の基準に基づいて規定する民間資格があります。そのため、国家資格は国が認めた資格ともいえるでしょう。「あん摩マッサージ指圧師」は国家資格であるため、修業内容や年限が規定され、一定以上の水準であると国が認め保険医療を行うことができます。民間資格では独自の基準により規定が曖昧なことが多く、知識・技術にバラツキが多いこともあり保険医療を行うことはできません。

近年の「癒し」や「健康」ブーム、高齢社会の到来に伴い「あん摩マッサージ指圧師」への需要が高まる一方で類似の職業も増えています。このことから、類似の職業と資格の有無や知識・技術で差別化を図ることにより医療資格として患者さんの信頼を得ることも急務となっています。しかし、スポーツ経験者に人気のある「スポーツトレーナー」は資格ではありませんが、最近では医療系の国家資格を有していることが応募条件となっているケースが増えていて、資格の重要性が認識されてきています。

「あん摩マッサージ指圧師」の求人においては、治療院、介護・福祉分野、病院、スポーツ分野など多岐にわたります。
やはり、人の健康を左右してしまう医療資格には、相応の知識・技術が必要となってきます。この「あん摩」「マッサージ」「指圧」は、歴史(由来)・治療目的・施術方法などそれぞれ別物なので学校で一緒に勉強しましょう!

(教務主任)髙橋務