お知らせ

第54回『痛みが出たら接骨院・整骨院に相談してみて!!』<赤門教員コラムリレー>

痛みは日常生活やスポーツなどで、ひねった・打ちつけたなどで急に出たものや、同じ動作の繰り返しにるもの、まちがった動作により出たものなどさまざまでみられます。
また他にも、長時間の同じ姿勢からの急な動き出し、変形・動きの悪さなど持病があるところにわずかな動作にて痛みが出たりなどでもみられます。

接骨院・整骨院においては、それらの痛みの症状を的確に把握したうえで、損傷患部に適応した手技療法、電気・温熱などの物理療法、運動療法を施し、損傷組織の修復を高め、経過を再評価・再処方し早期回復をはかります。 
捻挫・打撲・挫傷(肉ばなれなど)の施療とともに、骨折・脱臼などの応急手当また医師の同意のもと後療を行っています。 
仕事中、通勤途中そして交通事故などによる原因での損傷も早期回復へと施療します。

まずは、いつもと違う痛み、日常生活に支障をきたす痛みがある場合は、早めに接骨院・整骨院に相談してみてください。 

(専任教員) 太田作郎

第53回『肩甲骨はがし』<赤門教員コラムリレー>

第53回赤門コラム_肩甲骨はがし

肩甲骨は一部の骨とは直接関節しているのですが、大部分は骨と直接関節しない珍しい骨の一つです。骨と直接関節しない大部分は筋肉と筋肉の間に包まれ、肩関節の運動の際に大きく関与します。

肩甲骨

また、肩甲骨は大変に可動のある骨でもあります。
例えば、腕を後ろに引いて胸を大きく広げる運動では、背部にある左右の肩甲骨は互いに接近します。反対に腕を胸の前で交差するような動きでは、左右の肩甲骨との距離は離れ、肩甲骨は身体の側面へと移動していきます。他にも肩甲骨の動きは多岐にわたるのですが、ここでは「腕の運動と肩甲骨の動きは連動している」と考えて下さい。

肩が凝るという患者さんの多くは肩上部(肩井というツボが有名)に手をあて、「ここが凝る」と訴えます。同時に、下図のように肩先に指先を付けた体勢で、「肘の先で壁に大きな満月を描いてください」と伝えると、多くの患者さんは小さな半月を描くことになるのです。

肩が凝ることと肩甲骨の動きとの因果関係はおそらく深い仲でしょう。
昨今のPCでの作業では、手首から肘、肘から肩にかけて同一の姿勢が長時間強いられます。そうした長時間の姿勢は、肩甲骨をその場に留まらせ、可動性を落とし、まるで接着剤で体幹部にくっつけた様相です。そうして接着された肩甲骨に付着する多くの筋が凝り固まる事で肩凝りが起こっている可能性が考えられます。
※逆説的に、肩甲骨がよく動く方は肩凝りとは無縁!と、いいたいところですが、実際は言い切ることはできないと思います。肩甲骨が良く動いていても肩凝りの方は多いようです。原因は目や後頚部、歯科・内科疾患などとの関連が考えられます。

話が逸れましたが、「肩甲骨はがし」は「肩甲骨の動きを良くする&可動性を増す」ことだと考えてください。つまり、肩甲骨をはがすことで肩甲骨の動きを良くし、肩甲骨に付着した筋の凝り固まりを取り除く事となります。
手っ取り早い方法は、肩甲骨の内側に指をいれ体幹部から後方・上方・外方あらゆる方向へ肩甲骨を文字通り引きはがしてあげることなのですが、そうした動作は自分自身では不可能ですから施術所・治療所でリクエストしてみてください。

そこで、先述した「腕の運動と肩甲骨の動きは連動している」論を用います。

①手を頭の後ろで組み、顔の前で左右の肘を合わせる。合わせたら今度は肘をできるだけ外側に開く。こちらを10回行ってください。
②今度は手を腰の位置で組んで、そのまま腕を上下にゆっくり振ってください。20回程行います。
③右腕をカズダンス(前にまわします)、左腕を背泳ぎ(後ろにまわします)のようにして、左右の腕を10回ほどぶん回してください。最初は片側ずつ、慣れてきたら左右同時に行ってみてください。10回まわしたら今度は反対回しになります。
※手や腕を周囲にぶつけないように注意して行ってください。

これらの運動のポイントは肩甲骨の動きを意識して大きく動かすよう心がけることです。

肩が凝るような症状がある方はここで紹介したものを実践してみましょう。あまりに凝り固まっている場合・運動を行ってもなかなか改善しない方、施術所・治療所などにご用命いただくのもオススメです。

(学科主任兼臨床所主任)國分俊繁

第52回『筋膜リリース』<赤門教員コラムリレー>

第52回赤門コラム

悪い姿勢や、同じ作業を繰り返すなどの偏った動作を長時間続けていると、不必要な負担がカラダの一部分に集中して筋肉が固まり、それにともなって筋膜も自由度を失います。そうなると筋膜はよじれてこわばり、筋膜の上にある皮膚と筋膜の下にある筋肉がそれぞれ動きづらくなります。

つまり、ひとつの筋肉を包む筋膜に問題が生じると、その上にある全身の筋肉を包む筋膜に波及し、筋膜のつながりを介して他の筋肉へ問題が伝播していきます。

その結果、その配列上のすべての筋膜の動きや働きに影響をおよぼして十分な筋力を発揮できなくなり、柔軟性も悪くなって、スポーツではパフォーマンスの低下を引き起こします。そのことが、ひいてはケガを引き起こす要因ともなります。

また、そうした筋膜のよじれやこわばりは、カラダのこりやはり、痛みの症状にあらわれます。この筋膜の機能異常の厄介な点は、その異常を他の部分でかばおうと代償を生じさせること。ある部分の筋膜のよじれやこわばりが深筋膜から広範囲に広がってしまうことで筋膜自体が自力でほぐれることができなくなり、正しい姿勢や動作が制限されてしまうのです。

筋肉がスムーズに動くためには、筋膜の滑りの良さが必要です。「筋膜リリース」を行うことにより、筋肉の柔軟性を引き出し、関節の可動域を拡大します。

リリースとは「制限を解除する」「解きほぐす」という意味を持つ言葉です。つまり「筋膜リリース」とは、筋膜の委縮・癒着を引き剥がしたり、引き離したり、こすったりすることで、正常な状態に戻すことを言います。筋膜リリースがときに「筋膜はがし」と翻訳されて呼ばれる理由もここにあります。

筋膜は、筋肉を包んでいる膜で、身体全体にはりめぐらされています。筋線維や器官、神経などとも連結していて三次元的に全身を覆っており、第二の骨格とも呼ばれています。

筋膜は層になっており、すべての筋組織はお互いに滑りあうように動きます。筋膜には筋肉を保護する作用や筋収縮時の滑りを助ける作用などの機能があります。

筋膜に機能異常がみられると、本来はサラサラの水溶性の基質が粘度の高い状態になり、筋膜全体の滑りが悪くなります。また、筋膜は全身につながっているので、ほかの筋肉や筋線維にまで動きの悪さが波及し、痛みや筋力の低下、柔軟性の低下、運動パフォーマンスの低下、日常生活動作の低下がみられるようになります。

非対称な姿勢や動作をとり続けることや同じ姿勢を長時間とり続けること、怪我などによって身体の一部に負担がかかり、身体がアンバランスな状態となると筋膜が自由に動けない状態になります。すると筋膜のよじれが生じて筋膜と皮膚・筋肉との間の滑らかな滑りが失われます。

「筋膜リリース」を行うことにより、筋膜のねじれやよじれが元に戻ると、筋肉や筋繊維を包む筋膜に柔らかさと弾性が復活し、筋力が正しくスムーズに動くようになります。

(専任教員)小原賢

第51回『訪問マッサージ』<赤門教員コラムリレー>

第51回赤門コラム
一つは、自費で医療保険を使わず、マッサージ師が自宅等に訪問して、凝りや疲れなどに対して行うものです。
もう一つは、歩行などが困難なために、治療院に通院することができない人に対して、マッサージ師が自宅などに対して訪問し、マッサージを行うものです。

今回は、歩行などが困難な人に対して行うことについて述べていきます。

対象となる方は、目的としては、関節の動きや疼痛の改善による動作機能の回復、対象となる状態は、寝たきりや歩行困難で通院ができない人、これらの方々に対して、あん摩マッサージ指圧師が行う施術となります。

保険は、医療保険が適用されますが、これには、医師の同意書(診断書)が必要となります。

該当する病状は、筋麻痺、筋萎縮、運動機能障害などで、その原因となる疾患で、治療の対象者として来るのは、脳血管障害後遺症(脳梗塞、脳出血)が半数以上で、次に、脊髄、脳変性障害、パーキンソン症候群などがあります。その他に、リウマチによる拘縮、脊柱管狭窄症による歩行障害、寝たきりなどで、日常生活が困難な状態にある人です。

これらに対して、制限されている関節可動域の拡大、筋力の増強などを行っていき、症状の改善を目的にして行きます。

訪問マッサージと似ているものに、訪問リハビリがあります。

訪問マッサージは、目的は、関節の動き、疼痛の改善、運動機能の回復など、対象者は、歩行困難や寝たきりの方で、通院ができない人、提供者は、あん摩マッサージ指圧師、適用される保険は医療保険のみです。

訪問リハビリは、目的は、要支援者、要介護者で、日常生活をしやすくするために行います。提供者は、理学療法士など、適用される保険は、介護保険、医療保険(介護保険が優先)です。疾患の種類は65歳以上では問いません。医師の指示書または、診療情報提供書が必要になります。

(専任教員)糟谷俊彦

第50回『高齢者の方のための膝のテーピング』<赤門教員コラムリレー>

第50回赤門コラム

【はじめに】

高齢者のスポーツ参加が増えている。このシリーズで述べてきた通り、世界的にスポーツの社会における存在価値は高まる一方である。その形式は、「プロ、アマのアスリート・サポーター・観戦・等々」、受動、能動いろいろであるが、スポーツ活動に参加する人々が増加しているのは間違いない。

今更であるが、スポーツの価値をあらためて考えてみるとWHOの健康の定義にもあるように「肉体的」のみならず「精神的」なものも含めた健康増進への貢献があげられる。「アスリート」、「観戦」、「趣味」等、参加形式は様々だが、いわゆる「ケガ」「障害」への対応のみならず『人としての生きがい』対応が求められている。

前回も述べたが、伝統医療(柔道整復・鍼灸・あん摩・マッサージ・指圧)の精神面を含めた全人的な把握と、それに対するコンディショニング、リハビリ施術は、そんな中で「ケガ」「障害」だけではない精神的に鬱した状態になった場合でも、有効な結果を上げることができているケースが多い。
西洋医学と伝統医学の特徴をそれぞれ生かすことで、選手への更に多方面な、緻密なコンディショニング、リハビリが可能となると考えていることをアクセスいただいている皆様に、まず始めにご理解いただき話を進めていきたい。

【膝の特徴について】

テーピングの話の前に膝について基本なことを述べる。

膝関節には、体重を支持し安定性を保つという働きと、運動を行う可動性という矛盾した働きが常に要求されている。

関節にかかる力は起立時には体重分であっても、屈伸時には体重の数倍(膝蓋大腿関節の場合、最大約7倍との報告がある。)になり、関節に強い負荷がかかる。
その膝関節を伸展するのは主に大腿四頭筋であり、その協同腱は種子骨である膝蓋骨を包み、さらに膝蓋靭帯(膝蓋腱)となって脛骨粗面についている。

この大腿四頭筋―膝蓋骨―膝蓋靭帯―脛骨粗面は膝の伸展の重要な組織であり、この一連の組織は膝伸展機構あるいは膝伸展装置(extensor apparatus)とよばれている。膝伸展機構の各組織には、膝伸展(ランニング時やジャンプ時など)や屈曲に対する抵抗時(着地時など)にはきわめて大きな負荷がかかるので、損傷や障害を起こしやすい。

【高齢者の膝の特徴】

ランニングなど下肢に過重負荷が加わるスポーツでは関節痛や関節の腫脹が発生しやすい。

変形性膝関節症では、大部分で内側の関節軟骨の摩耗により内側関節裂隙が狭小化しO脚変形(内反膝)が進む。
50歳以上の人口のうち、男性では50%前後、女性では70%にX線上で変形性膝関節証の変化がみられると報告されている。内反膝では荷重時の内反トルクが高くなり、ますます内側の関節軟骨の摩耗を助長されることになる。

外側楔足底版は下肢の荷重軸を外側に移動させることでこのような悪循環を断つと考えられている。軽症例では進行予防の目的で歩行時や運動時に使用する。
中等度以上の変形性膝関節症に対してはランニングのような過重負荷の加わるスポーツは望ましくなく、自転車や水泳が薦められる。

理屈はともあれ、日常生活を円滑に営むには、姿勢保持や種々の動きが可能となる筋力が必要である。特に歩行は活動範囲(行動範囲)に大きく影響するので、下肢の運動能力・筋力が重要である。それゆえ、下肢に関しては膝伸展筋力が注目され、その加齢変化が研究されており、加齢と共に減少していくという研究結果が出ている。

筋力の低下は筋線維の萎縮にともなって起こるが、この筋委縮は運動によって抑制されることが報告されており、筋を使わないでいると萎縮が強く起こり(廃用性萎縮)、使えば萎縮が起こりにくいことが明らかになっている。
このことは、変形性膝関節症などにより膝痛のために歩行を避けていると大腿四頭筋やハムストリング(大腿後側の屈筋群)等の指示筋の萎縮が進行し、膝関節の支持力が低下して膝の病変をますます悪化させてしまうことを裏付けている。

したがって、歩行能力を維持・増進するためには、筋力を維持・増強させる方策が必要であり、我々は鎮痛や運動療法(筋力訓練)のスムースな遂行のためにも鍼灸治療やテーピングを応用することが有効だと考えている。

以上を理解した上での膝のテーピングについて説明をしたい。

下記シェーマはテーピングによる膝関節の操作とテーピングの実際である。これらの組み合わせで、その人にあった処方、固定法となる。本来はこれらの操作方法、固定方法をマスターしてからの実施が理想で好ましいが、それが大変な方には筆者の方法をお勧めしたい。

筆者の方法は軽度な症状の方が対象である。使用するのは伸縮性テープである。

【テーピングによる膝関節の操作】

(膝スポーツ障害の理学療法から紹介)
テーピングによる膝関節の操作

【テーピングの実際】

(膝スポーツ障害の理学療法から紹介)
テーピングの実際

【テーピングの一例】

スポーツイベント参加の際、膝をサポートするための筆者考案の一例をここにあげる。

①上下にアンカーのテープを貼る。(白)
②アンカーテープに重なるように、下からスプリットを入れたテープを膝蓋骨にかからないようにY字状に優しく貼る。(赤)
③アンカーテープに重なるように、上からスプリットを入れたテープを膝蓋骨にかからないように逆Y字状に優しく貼る。(青)
④前方は膝蓋骨にかからないようにし、両脇に移行した部分は関節裂隙(関節の線)を覆うようにして優しく貼る。

テーピングの一例

(専任教員)亀井啓

第49回『機能訓練指導員 ケアマネージャー』<赤門教員コラムリレー>

第49回赤門コラム
機能訓練指導員は資格の名称ではなく、介護保険法によって定められている職種の1つとなります。
医療系の国家資格である理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、柔道整復師、又はあん摩マッサージ指圧師、一定の実務経験を有するはり師及びきゅう師の資格を有する者とされています。
仕事内容としては高齢者施設やデイサービスなどにおいて歩行訓練やマッサージ、筋力トレーニングなど、利用者さんの症状に合った回復訓練になります。

ケアマネージャーとは、介護保険制度上の正式名称は「介護支援専門員」と呼ばれています。
ケアマネージャーの業務内容は要介護者や要支援者の人の相談や心身の状況に応じて、介護・予防サービスを受けられるように介護サービス等の提供についての計画(ケアプラン)の作成や、市町村や施設、家族などとの連絡調整を行うことなどがあります。
ケアマネージャーの資格を取るにはいくつかの方法がありますが、柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師などの医療系の国家資格を取得後、実績を5年以上かつ900日以上積んでいれば、ケアマネージャーの試験が受験可能です。

試験は、「介護支援分野」「保健医療福祉サービス分野」の2つの分野から出題され試験全部の問題数は合計で60問で試験時間は120分です。
試験合格後には介護支援専門員実務研修を受講します。受講後、各都道府県の介護支援専門員名簿に登録を行い、受理されると介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格が取得できます。

柔道整復師やはり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師を取得後は従来であれば接骨院・整骨院や鍼灸院の就職先が多くみられましたが近年、日本は高齢社会を迎えており機能訓練指導員の求人も増加していますので、介護・福祉分野の就職、資格取得を考えている方は選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか? 

(学科副主任兼教務副主任:石垣寛高)

第48回『マッサージとリラクゼーションの違い』<赤門教職員コラムリレー>

マッサージとリラクゼーションの違い

○そもそもリラクゼーションとは何だろう。
ストレス社会の中で、リラクゼ(セ)ーションという語を見聞きする機会が多くなった。広辞苑で調べてみると「心身の緊張を解きほぐすこと、リラックスすること」とある。その方法が、リラクゼーション法であり、大別すれば、心からアプローチするもの/身体からアプローチするもの、自分自身で行うもの/他者に行ってもらうものになるようだが、日本ではしっかりとした議論が進んでいないようである。
ちなみに、海外のリラクゼーション法を紹介するサイト(厚生労働省)には「プログレッシブリラクゼーション(漸進的弛緩法)、誘導イメージ法、バイオフィードバック(行動療法)、自己催眠、深呼吸法などさまざまな方法があり…瞑想およびヨガや太極拳などを含む動きのある瞑想や運動もリラクゼーションを促進します。」とある。セルフ・ケア、心理療法が中心である。

○マッサージとリラクゼーションの違いは何か。
総務省の統計基準である『日本標準産業分類』に2014年「リラクゼーション業(手技を用いるもの)」の項目が新設された(カッコ書きと経済産業省が推進したことに大人の事情を感じる)。
「リラクゼーションで用いる手技」と聞いて何を想像するであろうか。マッサージを想像する人が多いのではないだろうか。マッサージは、医療分野はもちろん、リラクゼーション(保健)分野で活用されてきた。医療か保健かは、刺激の与え方次第(施術を受ける人により良い状態になってもらうためという目的は同じだが)である。
マッサージを業とするにはあん摩マッサージ指圧師の国家資格が必要である。それは、「人の健康に害を及ぼす虞があるから」である。

リラクゼーションのため施術を受けたい方、マッサージ師に任せるか、セラピストに任せるか。どちらを選ぶかは個人の自由ですが、スマートな選択を。

赤門鍼灸柔整専門学校は北海道・東北地方で唯一のあん摩マッサージ指圧師の養成校です。
昨年のあん摩マッサージ指圧師国家試験の合格率は100%でした。
赤門に入学して、あん摩マッサージ指圧師の資格を目指しましょう!!!

(専任教員) 長岡靖彦

第47回『スポーツ大会のボランティア活動』<赤門教職員コラムリレー>

スポーツ大会のボランティア活動

 赤門鍼灸柔整専門学校はスポーツ大会のボランティア活動を行っております。
スポーツ大会のボランティア活動は学校の実技授業では経験できない急性の怪我、慢性の関節痛、各競技によって違いが出る特殊な症状等を施術することで、より実践的な職業教育をすることを目的としています。
 しかしながら、2020年度、2021年度の現在までは学校のコロナ対策としてスポーツ大会の外部実習を自粛している状況です。そこで2019年度のスポーツ大会ボランティアについて振り返りたいと思います。

 まず、5月の『仙台国際ハーフマラソン大会』から始まりました。宮城県鍼灸師会主催の「はり・きゅう救護テント」に臨床実習として参加させて頂き、実際の鍼灸師の救護を見させていただきました。学生は初めて見る治療に緊張と楽しさが見え隠れしていました。実際に免許を取得してからも機会がないと救護で治療する事はないので本当にいい経験になります。
 2019年度7月から2020年度2月までは仙台市学区民体育振興会連合会(※1)のスポーツ大会の救護ボランティアに参加させていただきました。
 7月は仙台市学区民家庭バレーボール大会、8月は仙台市学区民ソフトボール大会、11月は仙台市学区民バドミントン大会、12月は仙台市学区民卓球大会、2月はグラウンド・ゴルフ大会と様々な競技の救護ボランティアをさせていただきました。競技により肩、膝、足関節と様々な症状があり、学生は実際に手技をすることにより学校の授業では体験できない実際の治療現場を体験できます。
 実際に学生自ら色々な体験をすることにより、将来の治療家としての自分を想像でき、学校の勉強も意欲的に取り組めているようです。

※1 仙台市学区民体育振興会連合
https://www.spf-sendai.jp/mytown/taishin.html
仙台市学区民体育振興会は、現在、仙台市の小学校区ごと全120学区に設立されており、その歴史も古く、40年を越えております。簡単に言いますと、地元(小学校区)の大人のスポーツクラブ・サークルといった感じで、各種スポーツ大会へ参加したり、学区民運動会等の事業を通して、地元学区民の体力向上や健康増進を目指しています。このようなスポーツ活動を中心に地域コミュニティーの発展に寄与することを目的として日々活動しています。

(専任教員)古川雄一郎

第46回 『季節の養生法』<赤門教職員コラムリレー>


朝晩がすっかりしのぎやすくなりました。ススキの穂が顔を出し、秋の訪れとともに、夏の疲れがどっと出やすい時期でもあります。
旧暦9月9日は長寿を願う、重陽の節句です。「9」は、中国で陽の極みとされる縁起の良い数字ですが、2つ重なるこの日は、強さが転じて凶になるといわれています。この時期、中国南陽の山中に菊が咲き乱れ、その花が落ちた谷の水を飲むことで長寿が保たれたという『菊水伝説』があります。薬効の植物とされてきた菊が、平安時代に日本にも語り継がれ、菊を浮かべた酒を飲み、菊にかぶせて香りをうつした真綿で『身体を拭って老いをさる』という風習があります。菊は昔から不老長寿(無病息災)を願い邪気を払う花として考えられていたことをうかがわせます。
そこで無病息災を願い、自然の力で感染予防!
下記(好み)の薬草を使って、足浴、ガーゼ(タオル・手ぬぐい)湿布をご紹介させていただきます。

『方 法』
適度にお散歩(運動)しながら新鮮な薬草を探してみましょう。運動することで免疫系の細胞を刺激します。
または乾燥の薬草を購入されても良いでしょう。

『材料・準備物』
1.薬草
①菊花    :抗炎・睡眠・血流改善・血管拡張作用など 
②枇杷の葉  :抗炎・鎮咳・去痰・利尿・健胃・あせもなど 
③よもぎの葉 :止血・抗菌・デトックス・皮膚炎など
④急須    :大きめの物・若しくはやかん、
⑤ゴム手袋

『手 順』
1.下準備
①薬草を採取したら、軽く洗って汚れを落とす。
②急須に薬草を適度にカットし、沸かしたてのお湯を注ぎ3~10分おく。
※やかんに薬草を入れて、10分煎じても良いでしょう。
     ⇓
2.足浴
①洗面器(若しくはバケツ)に手順②を茶こしで濾していれる。
②40℃になるよう熱湯若しくは冷水を加える。
③20分薬湯足浴!その後、足のマッサージ(湧泉穴を中心に全体)。

3.ガーゼ(タオルなど)温湿布
①洗面器に手順②を茶こしで濾していれる。
②50℃ぐらいになるように熱湯を加える。
③ゴム手袋を着手し、ガーゼ(タオルなど)を薬湯に浸す。
④ガーゼ(タオルなど)を絞り、耳後~うなじ(頸)~胸~お腹~へその下丹田などを温湿布!
さらに『身体を拭って老いをさる』。

全身にある経絡・経穴を刺激することで、自律神経が緩和され、心身ともに免疫力が高まります。
自分の好きな薬草・ハーブ茶なども、足浴・温湿布のほか、お茶として試してみると楽しいですよ。
身近なもので健康管理をしてみるのはいかがですか?

(専任教員)川嶋睦子

第45回【ママとベビーのための東洋医学】妊娠中の腰痛<赤門教職員コラムリレー>


 妊娠中に腰痛を訴える方は多い。しかし、それはある意味、生理的に止むを得ないものでもある。
 妊娠初期では自律神経が不安定になることが多く、骨盤周囲の神経や血流に影響して腰痛を起こし易くする場合がある。中後期では女性ホルモンの影響で関節や筋肉が弛緩し易くなり、あるいは胎児の成長に伴って体重の増加や腰椎の前弯(反り返り)の増強によって腰痛が起こり易くなる。
 これらに加えて、運動不足や体幹筋が未発達な場合、子宮筋腫などの基礎的な疾患がある場合、便秘症なども腰痛の原因となることもある。妊娠の時期によっても原因や症状が異なるため、ケアの方法も変わってくる可能性がある。特に妊娠初期の急性腰痛には流産の前駆症状の場合もあるため注意を要する。
 マッサージや鍼灸治療を行う場合は、腰痛の原因がなんであるかを明確に鑑別診断することが大前提であり、原因が不明のままで安易に一般的な腰痛の治療を行おうとすると危険な場合があるので、十分な知識と経験を持つ治療家でない限り、患者側としては安易に施術を受けるべきではない。掛かり付けの産科医と十分に相談のうえ、信頼のおける治療家の施術を受けることをお勧めしたい。
 東洋医学的には妊娠期の腰痛は、生命の根本とされる「腎」のエネルギーの低下を背景とし、「気血」が不足したり、「瘀血」や「外邪」に影響されると考えられている。
 妊娠すると胎児を養う経絡が1か月ごとに代わる代わる受け持ち、10か月目で出産となると言われている。これに合わせて主宰する五臓六腑の種類によって妊娠期の病状も変化するとされる。

(専任教員)浦山 久嗣

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