お知らせ

第15回「マッサージ効果[ハンド]」<赤門教職員コラムリレー>


私たちの所有する国家資格では手技療法を「按摩」「マッサージ」「指圧」と分けて表現しています。その中で言われる「マッサージ」は、「皮膚に直接、滑剤を用いて求心性に施術を行うもの」と定義付けられています。

そのため他の手技療法に比べると
①血液やリンパの流れを良くする。
②オイル等の滑剤による保湿効果。
といった点に特徴があります。

マッサージは全身に行う事が多いですが、ハンドマッサージや足裏マッサージ等は、部分的に滑剤を用いてマッサージをする方法です。
手や足裏には全身に関連する反射帯が存在し、コリや押された時の痛みとして現れます。部分のマッサージであっても、やり方によっては全身に働きかける事ができます。

インド伝統医学のアーユルヴェーダでもオイルマッサージは推奨されており、セルフでのオイルマッサージも良いとされています。特に頭・耳・足首から先の3か所へのマッサージを推奨しています。これらの部位は老廃物が溜まりやすい所とされ、そこにオイルマッサージをする事で皮膚の深いところの汚れを取り除く事ができます。

また、アーユルヴェーダでは3種類の体質に合わせてオイルの種類や分量の選択を行う事で、より効果的なオイルマッサージを行います。少し紹介させて頂くと、やせ形で乾燥肌のヴァータ体質者には最もオイルマッサージが良いとされます。ゴマ油が最も良く、身体を温める効果に優れます。筋肉質で体温の高いピッタ体質者は冷やす性質のオイルが良いとされ、ココナッツオイル等が良いと言われます。肥満傾向でむくみやすいカファ体質者はオイルマッサージをあまり推奨されません。水が溜まりやすい体質者に重い液質のオイルはあまり合わないのです。使うとしても少量で良いとされます。

このように、人の体質に合わせた滑剤を用いてマッサージをする事で、より効果的なマッサージを行う事ができるのも、マッサージの特徴です。

(専任教員)三保翔平

第14回「柔道整復ってなに?」<赤門教職員コラムリレー>



 柔道整復師が行う治療のことを柔道整復術といいます。柔道整復術は骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷などのケガによって生じた骨・筋肉・関節・靱帯など損傷した運動器に対して『整復』『固定』『後療法』の施術により治癒を図ることを目的としています。治癒といっても単なる痛みや損傷部位の回復だけではなく、re(再び)+ habilis(適した)、負傷する前の『本来あるべき状態への回復』というリハビリの要素も含めた治療が柔道整復の特徴でもあります。

 先にあげた骨折・脱臼については医師の同意があれば保険適応となり、急性の捻挫・打撲・挫傷については医師の同意なしでも保険適応になります。慢性痛の治療や慰安を目的とした施術に関しては保険外になりますので患者と施術者との間で保険適応の是非の確認が必要になります。

 柔道整復術を行う接骨院(整骨院)での勘定は病院などとは異なり、療養費としての扱いになります。療養費は通常、患者本人が窓口で全額を支払い、後日、保険者に申請し所定の額が払い戻されるのが原則です。接骨院(整骨院)では『受領委任制度』により一般の病院などと同じように保険証の提示と一部負担金により、施術を受けることができるようになっています。近年、「はり」「きゅう」の施術でも、この『受領委任制度』の取り扱いが始まりました。我々はいま一度この制度の趣旨を確認し、医療保険制度の一員としての自覚を持つことが今の時代の柔道整復師・鍼灸師に必要な資質であると思います。

(学科主任兼臨床所主任)國分俊繁

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